1 月 26 2008

P2Pで崩壊する音楽産業と、UGCで反映する音楽教育

Published by bueen under コラム, マーケティング

国際レコード産業連盟の発表によると、
2007年の全世界でのデジタル音楽の売り上げ総額は前年に比較し

40%のアップとなった。

しかし、デジタル音楽の売り上げ増加は音楽全体の売り上げの減少を補うことができず、

10%低下した。

そして、デジタル音楽の売り上げは世界市場の

15%を占めている。

と言う。

TechCrunch Japanese アーカイブ 世界のデジタル音楽の売り上げ40%アップ―しかし全売り上げ10%ダウン
TechCrunch Japanese アーカイブ 世界のデジタル音楽の売り上げ40%アップ―しかし全売り上げ10%ダウン

RESOURCES - IFPI publishes Digital Music Report 2008
RESOURCES - IFPI publishes Digital Music Report 2008

もともと、割合の低かったデジタル音楽が売り上げを伸ばしたものの、音楽全体の売り上げとしては10%落としてしまっているのである。

では、日本のマーケットだけに目を向けると何が見えてくるだろうか?

日本レコード協会(RIAJ)からの発表によれば、2007年の年間レコード生産実績は金額ベースで前年比

4%減の3,911億円にとどまった。

としている。

07年の音楽CD生産数は10%減、音楽DVDは6%増 RIAJまとめ - ITmedia News
07年の音楽CD生産数は10%減、音楽DVDは6%増 RIAJまとめ - ITmedia News

ITを仕事で使っている身から考えると、これくらいで踏みとどまっているのが奇跡なくらいだ。
世の中、みんな合理的に「最安・最速・最高」を求めていればCDの売り上げはより酷いものになっていただろう。

デジタル楽曲、しいては有料音楽配信の実績は2月下旬に発表する予定としているが、2006年度の実績、そしてプレスリリースのいくつかを眺めている限りにおいては(1, 2)、前年比較で120%の伸長が期待できそうだ。

社団法人 日本レコード協会|プレスリリース
社団法人 日本レコード協会|プレスリリース

しかし、どうにも社団法人 日本レコード協会にはSEO/SEM対策にかけるお金もないように見える。
残念ながらそれは、「レコードの価値の終わり」と「聴くことと参加の間にあった壁の融解」から、de-centerizeされる音楽産業のはじまりを意味しているんだろう。

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1 月 26 2008

楽曲検索エンジンの「Seeqpod」は何を提供しているから捕まるのか?

インターネット上に掲載されているmp3ファイルや動画ファイルをかたっぱしからインデックス(場所を記録)し、検索結果として表示してくれる楽曲検索サービス「Seeqpod」に訴状が突きつけられた。

TechCrunchの記事より

ワーナーミュージックが楽曲検索の「Seeqpod」を著作権侵害で提訴
ワーナーミュージックが楽曲検索エンジン「Seeqpod」を著作権侵害で訴えた。
ワーナーミュージックは訴状で、Seeqpodの「オンデマンドで無許可のデジタル配信を一般向けに流す」行為は、「海賊版のサイト」から違法コンテンツを配信している行為に相当し、これを通して同社はコンテンツの著作権侵害に直接加担している、または素材の提供を通して著作権侵害を働いていると主張している。

わかるような、わからないような。。

何がわかる?

  • 違法に掲載された音楽コンテンツへのアクセスを助長しており、それを通じてユーザーによって視聴される楽曲は、アーティストの収入の機会を不当に奪うものである。

何がわからない?

  • でも、「Seeqpod」ってあくまでも検索結果としてユーザーのキーワードに基づいた楽曲関連ファイルを返しているだけで、違法コンテンツのアップロードを勧めていないし、特定のアーティストに偏ったプロモーションを実施しているわけでもない。

これを違法と言うのなら、Googleによって検索されるイメージ画像や音声ファイルすべてについて検閲が必要で、同様に訴えられるべきだろう。

つまり、不幸にしてあまりにも優秀な検索エンジンを創ってしまったことに問題があるのだろう。
時として出る杭は打たれ、イノベーションは歓迎されない。

では、いっちょ閉鎖されるかもしれない前に使ってみたい。

まずはトップページにアクセス。
SeeqPod - Playable Search - Find. Discover. Watch. Listen. Share.
SeeqPod - Playable Search - Find. Discover. Watch. Listen. Share.

学生の頃によく聴いた「Dead Man Walking」で検索してみる。

すると楽曲ファイルこそ返さなかったものの、YouTube動画の場所を指し示した。

David Bowie - Dead Man Walking

ついでに、

ここにいって、
Amazon.co.jp: Love Actually: 音楽: Original Soundtrack
Amazon.co.jp: Love Actually: 音楽: Original Soundtrack

楽曲名から「Jump Girls Aloud」を拾って検索すると

このような具合である。

こういったものが加速すると、アーティストやそれを抱える音楽レーベルはライブやグッズ販売でしか収益をあげれなくなるだろうが、それもまた、ようやく来た音楽産業のパラダイムシフトなんだろう。

いまさら慌てる前に、見込み0(ゼロ)からものごと考えたい。

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1 月 26 2008

楽器を次のフェーズへ - iPodで弾くPocketGuitar

「楽器を次のフェーズへ進めてくれるメーカーは現れるのかな~。どういった形が理想かな~。」
とぼんやり考えていたところ、そのヒントになりそうなものがネット上で評判になっていました。

iPod Touch/iPhoneのスクリーン上で弾くギター「PocketGuitar」です。

開発されたのは、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)発のベンチャーである、株式会社ケイビーエムジェイでCTOを担当されている笠谷真也さん

PocketGuitar - iPod touch でギター - テストとか
PocketGuitar - iPod touch でギター - テストとか

こういったものを見ていると、楽器がネットワーク化するよりも、ネットワーク化されているデバイスが楽器にもなる方に近しい未来を感じますね。

個人的に、音楽の次のフェーズをヤマハは担えないと考えています。
以前、「ギブソン発のロボットギターでローディーの仕事が軽くなるか?」で、既存楽器メーカー発の新しい試みを紹介しました。
こういった拡張型のアプローチでは立ち行かなくなる日がくることでしょう。

今回のデバイス/ソフトウェアは画面も小さく、表現の幅も限られたものになっています。
その制限の中の限界が自分を見つめなおすきっかけになるから、楽器習得って楽しいんですよね。

自分が考える「こんな狭いモニターのなかではこれくらいで良く弾けているほうだ」を越えてくる奴らが、ネットを通じて迫ってくることに、今の時代の音楽教育の楽しみ方があるように思います。

Search Results for “Pocket Guitar iPhone - YouTube
Search Results for “Pocket Guitar iPhone - YouTube

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1 月 26 2008

Last.fmの創造的なライセンス契約

TechCrunch Japaneseの記事から

さらば30秒試聴クリップ。Last.fmが回数限定フルトラックストリーミングで、購読制に一歩前進
As of today, you can play full-length tracks and entire albums for free on the Last.fm website.

CBS参加のインターネット音楽配信サービスステーション「Last.fm」が、視聴楽曲を3回までフルトラックでストリーミングできるようにすると発表したらしい。

Last.fm – the Blog · Free the Music
Last.fm – the Blog · Free the Music

つまり、もはや視聴ではなくフルに楽曲を楽しめるようになった。
まずは大手4レーベル(EMI, Sony BMG, Universal and Warner)とインディーズ・アーティストの楽曲においてこのサービスが提供されるということだ。

  • 3回を越えて聴きたい場合は、購読サービスに参加する。
  • 月額固定で何度でもアーティストの制限なしに聴けるようになると思われる。
  • 楽曲提供者、つまりアーティストのメリットは視聴者に楽曲をダウンロードしてもらうのではなく、ストリーミングで再生してもらうことで、その都度この購読サービス加入対象者からお金が入る。

これはアーティストに対して、人気に即した報酬体系を提案するという意味では優れたサービスだと思う。

また、既存のミュージシャンとは別に新たな芽の発掘とプロモーションにも余念が無い。
以前紹介したエイミーストリートと同様、デビュー前の、デビューしたてのアーティストに正当な評価を得られる機会を提供するプラットフォームビジネスが活況を呈してきた。

Promote Your Music on Last.fm - Last.fm
Promote Your Music on Last.fm - Last.fm

Last.fmのユーザー、全世界で2000万人にリーチするこのメディアを使わずに、せっせとデモテープを送っている場合ではない。
デモテープはネットにあげるものである。
それが、「クラシックでもいいんじゃない?」と考える”視聴者”は意外と多いに違いない。

真ん中のサイドバーにエンヤに関連したインターネット音楽ラジヲプレイヤーを組み込んでみた。
Enya - Music at Last.fm
Enya - Music at Last.fm

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1 月 21 2008

drop.io 電話をかけて記録した音声ファイルをインターネット上に保存する

ニューヨークを拠点とするDropは、ネット上にユーザーのファイル倉庫を用意してくれる。

Drop.io: Simple Private Exchange
Drop.io: Simple Private Exchange

そのDropに新しいサービスが追加されたらしい。

Drop.io voice
Drop.io   voice

こちらはVoiceと謳っているように、ファイル倉庫ならぬ音声倉庫を提供するサービスである。

サービスの内容は簡単にこうだ。

  • ユーザーには専用の電話番号と内線番号が割り振られる。
  • 電話をかけて内線番号を押すと、要領100MBまでのボイスメッセージを録音できる。
  • システム側でそのボイスメッセージはMP3ファイルに変換され、倉庫に保存される。

私たちの日常生活の中では、携帯電話のボイスレコーダー機能を利用して音声を録音することが主流だと思う。しかし、その録音した音声をデータとしてどこかに移転する場合は、いちいちパソコンを起動して、データを移し変えるなど意外と面倒なものである。

インターネット上に音声を残すと、意外に便利になることが他にもあるかもしれない。
音声以外にも緊急メッセージや、環境音楽、周りの雑踏など。

犯罪に使われないことを祈るが、このようなサービスを是非日本でも目にしたいものだ。

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